GameFiとは?Play to Earn(P2E)の仕組みや関連取引所、代表的なタイトル9つを解説

GameFiとは?Play to Earn(P2E)の仕組みや関連取引所、代表的なタイトル9つを解説

目次

「何か楽をしてお金を稼げないか?」と考えたときに、「ゲームで稼ぎたい」と考える人は少なくないのではないでしょうか。ゲームで稼ぐとなると、これまでは以下のような方法が考えられました。

  • プレイする様子をYouTubeなどで流して広告収入を得る

  • プロゲーマーになってe-Sports大会などに出場する

  • ゲームに関する執筆業をする

  • ゲームの開発サイドになる etc…

これらの選択肢に加えて、最近ではブロックチェーンを活用した「Play to Earn」(P2E)と呼ばれるビジネスモデルのゲームも多く出てきており、「遊びながら暗号資産を得る(稼ぐ)」という方法も可能になってきました。

本記事では、そんなPlay to Earnモデルで運営されている「GameFi(ゲームファイ)」と呼ばれるゲームの仕組みや稼ぎ方、代表的なゲームタイトル等について、それぞれご紹介していきます。

GameFiとは

GameFi(ゲームファイ)とは、GameとFinance(金融)を組み合わせた造語で、プレイすることでNFT(非代替トークン)をはじめとする暗号資産等の経済的価値を享受することのできるゲームのことを指します。

ゲームで取得した暗号資産(主にトークン)は、ビットコインやイーサリアムといった代表的なコインに変えた上で暗号資産取引所で法定通貨(日本の場合は「円」)にすることができるので、端的にお伝えすると「プレイすることで現実世界のお金を稼げるゲーム」ということになります。

このように、遊びながら稼ぐことのできるビジネスモデルをクリプト界隈では「Play to Earn」と呼び、そのようなモデルも含めた“稼げるゲーム”が「GameFi」となります。

※トークンについては以下の記事「トークン(token)とは?Web3や暗号資産(クリプト)を理解する上での定義や考え方、種類を解説」をご参照ください。

Web3特有のビジネスモデル「X to Earn」とは?

前述でPlay to Earnというビジネスモデルをお伝えしましたが、実は「Play」以外にも様々な「稼ぐ方法」を実装したアプリが存在します。

たとえば「Sleep Future」というプロジェクトでは、アプリを起動させながら眠ることで睡眠状態をセンシングし、ユーザーの睡眠の質に応じて報酬となるトークンを配分することを掲げています。これは「Sleep to Earn」と呼ばれるビジネスモデルで、「睡眠しながら稼ぐ」という、なんとも幸せな世界が目指されています。(こちらはまだリリースされておらず、ホワイトペーパー上でのコンセプト情報となります)。

また、Playの中でも「運動」に特化したものを「Move to Earn」と表現することも多いです。代表的なMove to Earnアプリは、歩きながら稼げる「STEPN」(読み方:ステップン)でしょう。STEPNでは、アプリ内で「NFTのバーチャルスニーカー」を購入してから物理世界でランニングやウォーキングをすることで、Green Satoshi Token(GST)と呼ばれるユーテリティートークンを得ることができます。

このように、様々な稼ぎ方(to Earn)ができるビジネスモデルを、クリプト界隈では総じて「X to Earn(X2E)」と表現することが多いです。このX2Eについては、以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひ併せてご覧ください。

本記事では、このX2Eの一形態であるPlay to EarnによるGameFiについて説明を進めていきます。

GameFi、ブロックチェーンゲーム、Play To Earn、NFTゲーム、どの表現が正解?

ここまでの説明で「GameFi」「ブロックチェーンゲーム」「Play to Earn」「NFTゲーム」と、いろいろな表現が出てきました。

いずれも似たような意味を指す言葉ではあるのですが、少しずつ異なる点もあります。

最も大きな概念として存在するのは「GameFi」です。冒頭に記載したとおり、GameFiとはプレイすることで経済的価値を享受することのできるゲームのことを指します。

このGameFiに含まれるのが、ブロックチェーンゲームでありNFTゲームとなります。ブロックチェーンを活用したGameFiタイトルのことをブロックチェーンゲームと呼び、ブロックチェーンゲームの中でもNFTを活用したゲームのことをNFTゲームと呼んだりします。代償関係と示すと、以下のようになるでしょう。

GameFi > ブロックチェーンゲーム > NFTゲーム

また、Play to Earnについては少しレイヤーが違う概念で、こちらは先述のとおり、ビジネスモデルを指す言葉になります。遊びながら稼ぐことのできるビジネスモデルを「Play to Earn」と呼ぶので、Play to Earnモデルのブロックチェーンゲーム、Play to EarnモデルのGameFi、のような使い方をします。

このように、どの言葉も「ゲームで遊んで稼ぐ」という内容を含みながらも、微妙に意図するところが異なります。

最初のブロックチェーンゲーム「CryptKitties」

ちなみに最初に登場したブロックチェーンゲームは「CryptKitties」とされています。

画像出典:CryptoKitties | Collect and breed digital cats!

CryptKittiesは、2017年に登場したNFTを活用したゲーム(NFTゲーム)で、NFT化された猫のキャラクターをコレクションして売買できるというだけの内容でした。驚くべきはその取引額。なんと、レアなキャラには1,000万円以上の値が付くこともありました。

このゲームを皮切りに、GameFiが広がっていきます。後に続くゲームにはストーリー性やアクション性が加わっていき、現在ではさまざまな趣向のタイトルが並び立つようになりました。

従来のゲームとGameFiの違い

GameFiと従来のゲームとでは、「プレイしてお金を稼げる」という点において全く異なります。ただ、他のさまざまな点でも違いがあるのです。それぞれの違いについて、GameFiの特性から見ていきましょう。

アイテムの価値が保証される

従来のゲームでは、ゲーム内アイテムの価値が明確に保証されていません。アイテムをゲーム内に設計するのはゲーム開発・運営会社なのですが、その会社が「このアイテムはレアです」と表明したとしても、本当にそうなのかが保証されていません。会社がそのアイテムを大量に配布したり、性能を調節したりすることで、希少性による価値は変わってしまう可能性があるのです。

これに対してGameFiでは、アイテムの発行数が最初から決まっています。そのため、運営のさじ加減で価値が変動することはありません。また、GameFiで得られるアイテムはNFTとして発行されるため、価値が保証され現実世界においても自身の所有権を証明することができます。

オリジナルキャラを作れる

GameFiでは、オリジナルキャラクターを作れる点も大きな魅力の1つです。キャラクターはアイテムなどと同じくNFTとして作成されます。そのため、キャラクター自体が固有の価値を持つのです。

また、NFTとして作成されるため、ゲーム内での使用価値が高ければ、他のユーザーと高額で取引できる可能性があります。

アイテムを複数のゲームで使える

GameFiでは、ゲームで得たアイテムを他のゲームでも使える場合があります。同じブロックチェーンをベースに構築されたゲームタイトルの場合、共通の規格でゲーム内容を設計することができることから、アイテムのシームレスな流通が可能になると言えます。

その場合、レベルなどの概念も当然引き継がれるため、他ゲームに転用したとしても、今までそのアイテムにかけてきた時間や労力が無駄になりません。ただし、全てのゲームに当てはまるわけではないため、注意が必要です。

アイテムがお金になる

従来のゲームでは、ゲーム内アイテムを現実のお金へと換金することはできませんでshた。もしできたとしても、アイテムを所持したアカウントを使って取引するといった事例くらいでした。

それに対してGameFiでは、キャラクターやアイテムを「NFTマーケットプレイス」を通じて、プレイヤー間で売買することができます。売買のやりとりはトークンが使われるのですが、トークンはビットコインやイーサリアムといった代表的なコインに変えた上で暗号資産取引所で法定通貨にすることができるので、「自分のキャラクターやアイテムが実際にお金になる」という仕組みが実現します。

また、ブロックチェーン上でデータが管理されているため、アイテムが「いつ」「誰に」「どのようにして作られたのか/取引されたのか」などのデータが全て記録されています。つまり、アイテムを不正に作ったり、キャラクターを複製したりといった、いわゆるチート行為は不可能なため、詐欺の心配も大幅に軽減されます。

ゲームサービスが終了してもアイテムが残る

従来のゲームは、ゲーム開発・運営会社が運営をしているので、もしもその会社が倒産等でなくなってしまうと、ゲームそのものもプレイできなくなります。もちろん、かつてのゲームディスクだけで遊べるゲームの場合は、運営会社がなくなったとしてもディスクが物理的に残り続けるのでプレイできるわけですが、ネットにあるオンラインゲームの場合はそうはいきません。

一方でブロックチェーンを使ったGameFiの場合は、分散的に運用されているブロックチェーン上に構築されることになるので、会社がなくなったとしても物理的には存在し続けることが可能となります。

もちろん、メンテナンスする主体がいなくなる場合はセキュリティ等の問題を心配してプレイヤーがいなくなるなどのケースは十分に考えられますが、少なくとも「ゲームサービスの提供 ≠ ゲームがプレイできない」という点が特徴と言えます。

GameFiでの稼ぎ方

GameFiでの稼ぎ方としては、主に以下の2点があります。

  • トークンの獲得

  • NFTアイテムの取得と販売

トークンの獲得

GameFiでは、ユーザーがプレイして各種条件をクリアするごとにユーティリティトークンを報酬として取得することができるようになっています。

条件内容はゲームタイトルによってまちまちですが、たとえばゲーム内のクエストをクリアしたり、運営サイドが企画する各種大会でランクインするなどが考えられるでしょう。

先述したSTEPNと同様に、ゲーム内トークンを日本円に換金することができるので、ゲームで成果を出せば出すほどに稼ぐことが可能となっています。

NFTアイテムの取得と販売

多くのGameFiでは、ゲーム内アイテムがNFT化されており、NFTゲームとしてアイテムの価値が保証されています。

先述のとおり、非NFTゲームではアイテムの発行数を運営会社が独断で決めることができるので、レアなアイテムだとうたわれていても後から追加発行することができるのですが、NFTゲームでは運営会社であってもアイテム発行数を変動させることはできないので、「レアなものはレア」であり、アイテムの価値が保証されることになります。

そのような保証されたNFTアイテムを、ゲーム内外で売買することができるので、そのような稼ぎ方もできるというわけです。

現にこちらの記事では、Play to Earnで家計を支えている家族の話が取材されており、一種の金融包摂として機能していることがわかります。

https://www.coindeskjapan.com/77546/

代表的なGameFi:8タイトル

次に、代表的なGameFiタイトルを紹介していきます。ここでは全部で8つ見ていきましょう。

Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)

リリース日

2018年3月

ゲームジャンル

アドベンチャー

対応プラットフォーム

Windows・Mac・iOS・Android

トークン・コイン

SLP(Smmoth Love Potion)、AXS(Axie Infinity)、Ethereum(ETH)

ネットワーク

Ronin
必要ウォレット MetaMask
運営会社・団体 Sky Mavis社
公式URL https://axieinfinity.com/

「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」は、数あるNFTゲームの中でも最も大きな人気を博しているゲームタイトルの一つです。

2018年にベトナムでローンチされ、1日のアクティブユーザー数が200万人を超えるなど、大きな盛り上がりを見せています。特にフィリピンを中心とした東南アジアで広まっており、「このゲームで生計を立てている」という人もいるほどの普及ぶりです。

内容としては、モンスターを育成して戦わせる対戦型のゲームとなっており、成績によってSLP(Smooth Love Potion)などと呼ばれるゲーム内通貨を獲得できます。SLPはビットコインなどの暗号資産と交換できるため、「ゲームでの成績がそのまま収入になる」という、まさに「遊びながら稼ぐ」を体現したゲームと言えるでしょう。

始めるにはAxieと呼ばれるモンスターを入手する必要がありますが、初期投資は相場のレートによって変化します。数万円で済むときもあれば、数十万円かかることもあるでしょう。始めた後で、より強いAxieを手に入れるには、それ以上の費用が必要になってしまうほど、人気の高いゲームです。

またAxie Infinityは、GameFiをはじめとするブロックチェーンゲームブームの火付け役としても有名です。このゲームから、GameFiの人気が広がっていったといっても過言ではないでしょう。

Sorare

リリース日

2018年8月

ゲームジャンル

TCG(トレーディングカードゲーム)

対応プラットフォーム

Windows・Mac・iOS・Android

トークン・コイン

ETH

ネットワーク

Ethereum

必要ウォレット MetaMask
運営会社・団体

SORARE SAS社

公式URL

https://sorare.com/

「Sorare(ソラレ/ソラーレ)」は、実在するスポーツ選手のカードを使って遊ぶ、デジタル・トレーディングカードゲームです。たとえばサッカーの場合、各国のクラブチームから選手を5人選んでチームを作り、ユーザー同士でスコアを競い合います。

一番の魅力は、現実の試合と連動していることです。現実での試合の成績や選手の活躍に応じてカードのスコアが決まり、そのスコアをユーザー間で競い合うといったゲームシステムになっています。

お金の稼ぎ方は「より多くのスコアを獲得し上位報酬を得る」「カードを売買する」の2種類です。上位ランカーを目指す方法や、活躍する選手を予想して高額になったら売って稼ぐといった手法を取るといった遊び方ができます。

DeFi Kingdoms

リリース日

2021年8月

ゲームジャンル

RPG

対応プラットフォーム

Windows・Mac・iOS・Android

トークン・コイン

JEWEL(DeFi Kingdoms)、ONE、BTC

ネットワーク

Harmony

必要ウォレット

KEYRING PRO

運営会社・団体

DeFi Kingdoms 運営Team

公式URL

https://defikingdoms.com/

「DeFi Kingdoms」は、従来のRPGのような雰囲気があるゲームです。ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、クロノトリガーのような懐かしさを感じるドット絵やBGMがプレイヤーを夢中にさせてくれます。

DeFi Kingdomsは、DeFi(分散型金融)とNFTゲームを組み合わせたもので、通貨をゲーム内に預けることで収入を得る仕組みになっています。

また、利用ネットワークとしてはイーサリアムよりも処理速度が速い「Harmony」を採用しているため、快適にゲームを楽しむ環境が整っているのも魅力の1つです。

The Sandbox

リリース日

2012年

ゲームジャンル

シュミレーションゲーム

対応プラットフォーム

Windows・Mac・iOS・Android

トークン・コイン

ETH、SAND

ネットワーク

Ethereum

必要ウォレット

Metamask、Bitski

運営会社・団体

Pixowl

公式URL

https://www.sandbox.game/jp/

「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」は、3Dのオープンワールド内で自由に遊べるゲームです。仮想空間であるメタバース内で自由に行動でき、建築やオリジナルのゲームを作れます。

有名なゲームであるマインクラフトと非常によく似ており、「お金を稼げるマインクラフト」とイメージすると、分かりやすいかもしれません。

ゲーム内の土地を不動産のように取引したり、NFT作品を作ったりして収益化する稼ぎ方ができます。

My Crypto Heroes

リリース日

2018年11月

ゲームジャンル

MMORPG

対応プラットフォーム

Windows・Mac・iOS・Android

トークン・コイン

ETH、MCHC

ネットワーク

Ethereum

必要ウォレット

Metamask

運営会社・団体

double jump.tokyo株式会社

公式URL

https://www.mycryptoheroes.net/ja

「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」は、歴史上の偉人を集めながら、エクステンションといわれる武器を装備させてユーザー同士で対戦するMMORPG(多数のプレイヤーが同時に参加できるオンラインゲーム)です。

ユーザー同士の対戦をはじめ、クエストクリアやNFT作品の販売等を通してゲーム内通貨を獲得できます。

基本プレイが無料なため、気軽に参加できるのも魅力です。ただ、ゲームをするだけならお金はかかりませんが、稼ぐとなると無課金では難しいため、いずれにしても相応の投資が必要であることは覚えておきましょう。

Illuvium

リリース日

2022年予定

ゲームジャンル

オープンワールドRPG

対応プラットフォーム

Windows・Mac

トークン・コイン

ETH、ILVトークン

ネットワーク

immutable X

必要ウォレット

Metamask

運営会社・団体

KIERAN WARWICK(個人)

公式URL

https://www.illuvium.io/

「Illuvium(イルビウム)」は、オープンワールドで世界を自由に探索できるRPGゲームです。イルビウムと呼ばれる世界でイルビアルというモンスターを捕まえて、ユーザー同士で対戦させるようなゲームシステムをしています。

世界を旅しながらモンスターを捕まえてバトルさせるゲームなため、ポケモンに近いゲームと考えれば分かりやすいでしょう。

すべてのアイテムやモンスターはNFTとして作成されるため、それぞれNFTマーケットで売買することでお金を稼げます。まだリリースはされていませんが、既にゲーム内通貨は比較的高騰していることから、注目を集めていることが分かります。

Crypto Spells

リリース日

2019年6月

ゲームジャンル

TCG(トレーディングカードゲーム)

対応プラットフォーム

Windows・Mac・iOS・Android

トークン・コイン

MCHC、ETH

ネットワーク

Polygon

必要ウォレット

Metamask

運営会社・団体

Crypto Games(クリプトゲームス)株式会社

公式URL

https://cryptospells.jp/

「Crypto Spells(クリプトスペルズ)」は、日本初のNFTを使ったカードゲームとされており、2021年8月からGameFi、P2Eを取り入れたゲームとして国内外のプレイヤーから注目を集めています。

Crypto Spellsでは、大会の優勝賞品などで配られるカード発行権を使うことで、自分だけのオリジナルカードを作ることが可能です。

NFTなのでカードの希少性が担保されており、カードのレアリティごとに発行枚数が決められているため、カード価値がぶれることがありません。世界にたった1枚の自分だけのカードを作ることができます。

PolkaFantasy

リリース日

2022年

ゲームジャンル

TCG(トレーディングカードゲーム)

対応プラットフォーム

Windows・Mac・iOS・Android

トークン・コイン

XPトークン、ETH、DOT

ネットワーク

Ethereum

必要ウォレット

Metamask

運営会社・団体

Fantasy Tech Inc

公式URL

https://polkafantasy.com/jp/

「PolkaFantasy(ポルカファンタジー)」は、2023年の第1Qに正式リリースを予定している、デジタル・トレーディングカードゲームです。(記事執筆段階ではリリース前)

日本の二次元カルチャーに特化したプロジェクトで、開発には日本のトップアニメプロデューサーが関わっており、アニメファンの間で話題となっています。異なるチェーン同士をつなぐ機能を付ける予定があり、他のゲームとの連携も期待できるとされています。

また、P2P取引やPlay to Earnに対応した優れたNFTマーケットプレイスでもあります。現状、まだプレイすることはできませんが、興味のある方は暗号資産やウォレットの準備などをしておきましょう。

GameFiの留意点・課題

GameFiは、遊んでお金を稼げる夢のようなお金の増やし方の1つと言えるでしょう。しかし、まだまだ発展途上な部分も多く、それ相応にリスクがあります。

ハッキングが発生する可能性

基本的にオンラインでプレイするゲームのため、第三者からハッキングされるリスクは常に存在しています。2022年3月には、上述の「Axie Infinity」を支えるRoninネットワークが大規模なハッキングに見舞われ、700億円以上に相当する暗号資産が盗み出されました。

このように大きなゲームタイトルでも、いや、大きなゲームタイトルだからこそ、ハッキングに対してまだまだ課題があると言わざるをえません。

ラグプルのリスク

ラグプルとは「ゲーム運営がプロジェクトを投げ出し、集めた資金を持ち逃げする行為」のことを指します。

暗号資産界隈ではラグプルが起きてしまった事例が多く、被害にあった人も多数存在します。リスクを減らすためには、できるだけメジャーなゲームをプレイするのが良いでしょう。

マイナーなゲームの場合、運営側に余裕がない状態のことも多いため、ラグプルが起きるリスクは大きくなります。それでもマイナーゲームをしたいという場合は、最悪の場合資金がなくなるリスクを覚悟の上でプレイするというマインドが必要と言えます。

法規制が整っていない

ここまでの説明で、GameFiにおいてはNFTの存在が大きいことがお分かりかと思いますが、NFTはここ数年で急速に発展した分野であるからこそ、法整備などの規制対応が追いついていません。2022年8月末時点で、国内にNFTを直接規制する法律は存在しないのです。

そもそも日本の法律の場合、所有の対象は有形物に限定されます(民法第85条)。一方でNFTはデジタルデータという無形物であるため、日本においては所有の対象とはなりません。つまり、NFTを購入したとしても、法律上は所有権を主張できないというわけです。もちろん、著作権法上の「著作権」の移転も、著作権者との間でそのような個別の契約を交わさない限りはなされません。

また、実際に著作権上の所有権を持っていない人でも、Web上に落ちている画像などのコンテンツから“勝手に”NFTを作成するケースも見受けられます。このように、著作権侵害のトラブルも多く発生しているのが現状です。

NFTの恩恵を国内で十分に享受するためには、適切な規制のあり方がステークホルダー間で十分に議論され、ルールとして策定される必要があります。

まずは一つ、実際にプレイしてみましょう

GameFiやPlay to Earnは、まだ発展途上のジャンルであり、さまざまなリスクを抱えています。しかし「遊んで稼ぐ」を実現した、まさに新しいゲームの形といっても過言ではありません。事実、ゲームで生計を立てている人もいるため、このままこの業界が成長していけば、立派な稼ぎ方の1つになっていくことでしょう。

百聞は一見にしかず。この機会に、GameFiやPlay to Earnという「新しい稼ぎ方」に触れてみてはいかがでしょうか。

文:xDX編集部 画像:Getty images

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