堀米雄斗、西矢椛が金メダル獲得。盛り上がるスケートボードとDXの意外な関係

堀米雄斗、西矢椛が金メダル獲得。盛り上がるスケートボードとDXの意外な関係

目次

※本記事は「架空対談」ということで、xDX編集担当・山田の脳内対話を文字化したものとなります。予めご了承ください。

ーー編集長コラムに続いて、山田さんも初コラムということで、宜しくお願いします。

山田:宜しくお願いします!

ーーえぇっと、もともと藤井聡太をテーマに将棋界のDXについてコラムを書くって息巻いてましたよね?

山田:はい。でも、世の中の流れを見ていると、世界的なスポーツイベント一色になりつつあります。

スポーツ好きは、アスリートが躍動している姿を見ていると、つい感動してしまいます。最近、涙腺がもろくなりつつあるので、ソフトボールが金メダルを獲った瞬間とか、つい泣いてしました。

ーーもう、歳を重ねているってことですよ。ちなみに、若い人たちはその世界的ビッグイベントを観なくなりつつあるみたいですけど。

山田:おっ、いいポイントを指摘してくれましたね。実は、そこも本日お話しするテーマに絡んでいます。

ーーそれで、今回は何について話すんですか?

山田:「スケートボード」と「DX」の関係について、お話しします。

ーー大丈夫ですか?そのテーマ。

山田:おおらかな気持ちで聞いてください。実は、こないだの日曜日(2020年07月25日)にたまたまテレビをつけたら、スケートボードがやっていたので観たんです。そして「これは面白い、何より飽きない!」と感じたんです。

どんどん競技が進むし、最後のトリック(技)では、世界のトッププレイヤーが次々と高度な技を繰り出す。しかも、堀米選手と西矢選手が金メダルを獲得!これには痺れました。

ーー単なる感想じゃないですか。

山田:大丈夫です。ここから本論に入っていきますね。

スケートボードの根底にある「楽しむ」こと

山田:そもそも、スケートボードは若者のストリート文化が発祥と言われています。「ストリート」と聞くと、ファッションや音楽を思い浮かべるかもしれませんが、スケートボードもストリートの流れを汲んでいます。実際、堀米選手が金メダルを獲得したのも「ストリート」という種目です。

ーーそもそも、スポーツじゃないということですか?

山田:そこが大きなポイントですね。スケートボードの根底にあるのは、順位を「競う」ことより、高度な技を観て「楽しむ」があるように感じます。

SNSでも話題になっていましたが、NHKでスケートボード ストリートの解説していた瀬尻稜氏の話しを聞いていると、もう一ファンとして楽しんでいる様子が見られましたよね。もちろん、解説者という立場を考えると色々意見もあるかもしれませんが、個人的には、そもそもスケートボードとはそうやって見るものなのだと思います。

ーーそう考えると、スポーツとして位置付けるのがどうかと感じます。

山田:そうですね。実際、真偽は定かではありませんが、そもそも今回種目に追加されたのは、IOCから打診があったのではないかと言われています。

これまで、正式種目になるには、競技団体がIOCに働きかけて正式種目になるケースが多かった。しかし、スケートボードはそれと真逆ではないかと言われています。

なぜ、スケートボードが正式種目に選ばれたのか?

ーーしかし、仮にIOCが打診したとすると、その理由はなんですか?

山田:これもあくまで推測ですが、その1つには、先ほど指摘があった「若者がIOCが主催する世界的スポーツイベントを観なくなりつつある」ことがあると考えられます。

実際に、若い世代の視聴率は2012年リオ大会と2016年ロンドン大会を比較すると、大きく下がっているとも言われています。

もちろん、スマートフォンなど視聴できるデバイスが増えている中で、テレビ視聴率だけで判断するのはナンセンスかもしれません。実際、その観点からIOCは若者離れを否定しています。

しかし、個人的には実際に若者が離れてしまっていると考えています。

ーーそう思う理由はなんですか?

山田:色々考えられますが、ここでは2点挙げますね。

1つは、世界的スポーツイベントをリアルタイムで見る以外に楽しめるコンテンツが、多数誕生しているということです。現代はNetflixやAmazon Prime Video、Huluなどのストリーミング配信サービスもありますし、YouTube、Twitter、Instagram、TikTokなどの各種SNSで時間を潰すこともできます。


もう1つは「テンポ」です。世界的スポーツイベントを観て感じたのですが、競技の進行であったり、その間をつなぐスタジオでのやり取りであったり、それこそCMであったり、ものすごく間延びしててテンポが遅く、飽きてしまうんです。

これはあくまで個人的な感想なので、その点は留意してください。しかし、当たり前のようにSNSに触れ、しかもTikTokやInstagramのストーリーなどでアップロードされている15秒ほどの短尺動画を次々と観ている10〜20代の若い世代は、私以上にそのようなことを感じているかもしれません。

ーー確かに、SNSを観てからテレビを観ると、ゆっくりと時間が流れているように感じます。

山田:もちろんテレビの性質上、若者だけに焦点を当てるわけにはいきません。極端な話、テレビ番組は全国民が観て楽しめるようにしないといけない。しかし、これが若い世代の感覚とミスマッチしているのではと思います。

そして、それを解消するために、テンポが良く若い世代にも観てもらいやすいスケートボードを正式種目にしたのではないでしょうか。また、同じく新種目になったバスケットボール3×3やBMXなども、同様の背景があると考えられます。

スケートボードのプレゼンスを飛躍的に高めた「2つのテクノロジー」

山田:ちなみに、スケートボードの世界最高峰の大会「STREET LEAGUE」が始まったのが2010年です。日本ではこの年にあるテクノロジーの普及が始まったと言われています。何だと思いますか?

ーースマートフォンの普及ですか?

山田:それも決して間違ってはいないと思います。iPhone3Gの発売が2008年。しかし、これを購入したのは、アーリーアダプター層の方々で、本格的に広まり始めたのは2010年6月に発売されたiPhone 4以降からと考えることもできるでしょう。

そもそも、iPhone 3GSの発売当初は電波がまともにつながる場所も少なく、しかもバッテリーの減りも今とは比較にならないくらい早かった。これでは、実用性がほとんどありません。今となっては信じられない話ですが、当時のことを思うと、スマートフォンがここまで普及するとは考えられませんでした。

ーーなんか、この言い方からすると、他にもありそうですね。

山田:チラッと、答えは言ってますよ。

ーーひょっとして「電波」ですか?

山田:その通りです。総務省の資料によれば、4G回線の普及が始まったのが2010年からになっています。今、5Gが注目を集めていますが、その理由はネットワークの速度が上がるごとに、社会に大きな変化が起きたからと見ることもできるでしょう。

4G回線の普及で何があったか?その1つは「動画」をいつでもどこでも観られるようになったことだと思います。

それこそ、3Gの時代は動画をいつでもどこでも観るなんて考えられませんでした。ガラケーでワンセグが使えるようになっていましたが、正直広まったかと言われれば疑問が残りますしね。

ーー回線速度が遅いと、そもそも動画が視聴できないですもんね。制限がかかると、YouTubeの画質は悪くなるし、最悪画面の真ん中がずっとクルクル回っています。

山田:10年以上前は、それが当たり前だったんですよ。まだ観られるだけマシです。

ただ、Z世代をはじめ若い世代の方々はその感覚が通じません。スマホで動画が視聴できて当たり前。そして、それだけでなく自然と写真ではなく「動画」を撮っています。

ーーそれで、結局スケートボードとどう関係があるんですか?

山田:単純に言うと「技を披露できる場が広がった」わけです。それこそ、スケートボード黎明期は、近所のスケボー好きが集まって、内輪だけで見せ合っていたと思いますし、プロレベルでもせいぜい世界大会で見せるくらいだったでしょう。テレビなどのマスメディアが、わざわざ取り上げることもほとんど無かったはずです。

しかし、スマートフォンが実用的になり、回線の速度が上がって、動画をアップできるSNSが広がった。これにより、露出の場が一気に増えたわけです。

しかも、スケートボードの技は「魅せる」ものであり、直接的な言い方をすると「見せる」ものです。極端な話し、言語力は問われず「言語の壁」を超えられる。そうすると、スケートボードの技を披露する動画は、ローカルではなくグローバルで観られるようになります。

グローバルの数百万人に発信できる。これだけの発信力があれば、それを活用したい企業も現れるでしょう。ちなみに、堀米選手のInstagramのフォロワーは、金メダル獲得の影響もあると思いますが、約130万人(2021年07月30日 時点)。すでにメジャーリーガー・大谷翔平選手を抜いています。

また堀米選手が「年俸10億円プレイヤーになる」と宣言してアメリカに渡ったという話しがありますが、スケートボードの世界的なプレイヤーは年間に数十億円を稼いでいると言われています。

堀米選手も、すでにロサンゼルスにスケートボードの練習場(パーク)つきの豪邸を建てているくらいです。すでに、宣言通りの活躍をしている可能性は十分にあるでしょう。

社会に起きる”DXの波”を捉えろ

ーーわかりました。もうだいぶ字数をかけてきたので、そろそろまとめてください。

山田:スケートボード以外にもこのような事例はあると思いますが、10年ほど前に社会全体にインパクトを与えた「DX」の波に乗ると、その分野が一気に広まり、社会における存在感も高まるということです。

スケートボード業界が、この波を捉えてSTREET LEAGUEなどを仕掛けたのかは不明です。しかし、学べることがあるとしたら、社会全体に起こるであろうDXの波を捉えられるかが、企業も個人も重要だということです。

もちろん、良いことばかりではないかもしれません。例えば、スケートボードなら、資本が一気に流入してきました。しかも、世界的なスポーツイベントの正式種目になり「競う」ことがフィーチャーされつつあります。

しかし、スケートボードの根底にあるのは、先ほどもお伝えしたとおり「楽しむ」ことです。滑る人も、それを観る人も楽しむ。この文化を「資本の力」やスポーツ特有の「競争原理」によって崩されないか。それは、今後の課題になるのではないでしょうか。

ーーわかりました。しかし、今回の内容は緩いですね...。

山田:コラムなので、ひとまずこの程度でいかがでしょうか。読者の方々の反応を踏まえながら、「もっと骨のある内容を読みたい!」と要望があれば、ブラッシュアップします。

ーーそれと、xDXのプレゼンスを上げて、いつか堀米選手や西山選手のインタビューも実現してください。

文:山田雄一朗

バナー画像:Pia Kamp / Unsplash

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