金融のもつ役割を改めて考える3日間「FIN/SUM 2022」(2022.3.29〜31)

金融のもつ役割を改めて考える3日間「FIN/SUM 2022」(2022.3.29〜31)

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2022年3月29日(火)から31日(木)の3日間、日本経済新聞社と金融庁が共催する大規模カンファレンス『FIN/SUM 2022』(読み方:フィンサム)が開催される。

こちらは2016年より毎年開催されているフィンテックイベントであり(詳細はこちらの記事を参照)、2022年は「ビジネスと暮らしの二刀流」(Aiming for two-way players in both business and society)というテーマが設置されている。

二刀流といえば、大谷翔平選手が「投手」と「打者」の二刀流で大リーグ野球に変革を起こし、野球ファンに多くの夢と希望を与えたことは記憶に新しい。

翻って社会全体を見渡してみると、気候変動やパンデミック、格差拡大など、様々な難課題が世界を襲っている。最近で考えると、ロシアによるウクライナ侵攻は世界中に大きなインパクトを与えており、経済制裁という切り口から、金融の持つ役割が改めて注目されている。

新しい技術やビジネスモデルを創出するための投資、既存の事業やサービスを成長させるための融資、そして人々の暮らしに安心と安定をもたらす決済や運用。こうした金融の機能、お金の流れが最新のデジタルテクノロジーと融合するフィンテックでは、様々な場面でイノベーションを巻き起こし、新しい時代を切り拓く可能性を秘めている。

そのような観点から、「ビジネス」と「暮らし」の両方に素晴らしい変革を起こす“経済の二刀流”を目指すカンファレンスというわけだ。

当日は、東京・丸ビルホールおよび丸ビルコンファレンススクエアでの会場参加と、オンライン参加の2通りが選択可能なハイブリッド開催。現時点では以下のようなセッションが組まれている。

《当日のパネルセッションテーマ例》
・企業間取引と決済の融合がもたらすエコシステム
・拡大する分散型金融への対応
・責任ある行動が導くデジタライゼーション
・ブロックチェーン時代のAML/CFT:FATF改訂暗号資産ガイダンスと今後の展望
・世界に開かれた国際金融センターの実現
・クライメートテックの現状と未来
・金融プラットフォーマーになるのは誰だ ~DX時代のリーダーの条件~ etc…

昨今で注目が高まっているクライメートテック(CO2排出量の削減または地球温暖化の影響への対処に焦点を当てた技術)から、2021年8月末に公表されたFATF第4次対日相互審査報告書に鑑みたAML/CFTまで、今回もまた幅広く魅力的なセッションが組まれていることがわかるだろう。

また、FIN/SUMではおなじみの「スタートアップによるインパクトピッチ大会」が、今年も開催される。

2021年開催時のインパクトピッチの様子(画像:FIN?SUM 2022サイトより)

2021年には、米有力プラットフォーマーによる数百億円、千億円規模の日本のフィンテックスタートアップ買収が続いた。こうした動きを加速するには、スタートアップ自身がこれまでの資金調達を踏まえた事業計画を、ヒト桁、フタ桁あげた新しい成長計画を出す必要があると言えるだろう。

インパクトピッチでは、主に国内で活躍する有力なフィンテックスタートアップを対象に、「自社が解決しようとしている社会課題は何か」と「200億円資金調達したら何をするか」に焦点をあてて開催されるものだ。最終的には選考で勝ち残った8組のスタートアップがピッチを実施し、英語による同時通訳とオンライン配信を通じて、世界に向けて発信する予定だ。

チケットは、すべてのセッションに会場にて参加出来る「一般」(税込5,000円)のほか、アーカイブ視聴が可能なオンライン視聴(税込3,000円)、アーカイブ試聴なしオンライン視聴(無料)などがある。

当メディアで以前配信した記事のとおり、組込型金融(エンベデッド・ファイナンス)の加速によって、あらゆる業界での金融機能の埋込が進んでいる。このような背景から、同カンファレンスは、金融業界のみならず「金融機能そのもの」にアンテナのある方ならば必見とも言えるものとなっている。

xDXは同イベントのメディアパートナーとして、複数セッションのレポートを配信する予定だ。ご参加される方は、ぜひ会場でお会いしましょう!

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