海外ClimateTechスタートアップ10社がピッチを披露|事業共創プログラム「SUITz」ローンチイベント

海外ClimateTechスタートアップ10社がピッチを披露|事業共創プログラム「SUITz」ローンチイベント

目次

2022年3月16日(水)、事業共創プログラム『SUITz』(読み方:スーツ)のローンチイベントが開催される。

テーマは「Global Climate Tech」。サステナブルな企業経営や事業を具現化するために、CO2排出量の削減や地球温暖化の影響への対処等に焦点を当てた技術(Climate Tech)について、グローバル規模での活躍しているメンバーがディスカッションし、また各国のスタートアップによるピッチが予定されているイベントだ。

《タイムテーブル》

13:00-13:10

開始、ご挨拶(三菱地所、アドライト)

13:10-13:30

基調講演「グローバルのSDGs経営先進事例(仮)」 Trista Bridges氏

13:30-13:40

トークセッション、Q&A

(パネラー:Trista Bridges氏、モデレーター:Christian Schmitz氏)

13:40-14:10

パネルディスカッション「ESGにおけるスタートアップとの共創戦略(仮)」

(パネラー:SAPジャパン株式会社 大我 猛氏、オールバーズ合同会社 箕輪光浩氏、MPower Partners 鈴木 絵里子氏/モデレーター:株式会社アドライト 木村 忠昭)

14:10-14:25

SUITzメンバー紹介

14:25-16:15

ピッチ:欧米スタートアップ10社

(準備1分+発表5分+Q&A 5分)

16:15

終了

※2022.3.4時点の情報です。最新情報については公式ページをご覧ください。

事業共創プログラム『SUITz』とは

開催母体となる「SUITz」とは、サステナブル領域の日欧米スタートアップと日本企業による事業共創プログラム。Batch毎にテーマを絞り込み、次世代サステナブル技術を有するスタートアップ企業のスカウティングからマッチング、協業までの実現を目指すものとなっている。

画像:SUITz特設サイトより

ちなみに、SUITzというプログラム名は「a SUstainable & Innovative Tale into our future “Z”」を略したもので、「『未来に向けた、最上級<Z>の持続可能で革新的な物語』を創る」という意味が込められているほか、「フィットするスタートアップとのマッチング(=SUIT)」という役割も表現されている。

このSUITzが企画されたきっかけについて、同プログラムのチームメンバーである熊谷伸栄氏(株式会社アドライト パートナー)は、「現在国内で実施されている共創事業の課題の存在」と「SUITzチームがもつ海外投資等の実績」の2軸を挙げる。

「昨今、日本の大企業とスタートアップとの事業共創をうたうオープンイノベーションプログラムが数多く乱立していますが、このようなプログラムを通じて社会実装ケースにまで至ったケースは未だに少ないと思われます。また、大半の取り組みは国内企業間での取り組みが多いとも言えます。

他方で、「SDGs」や「サステナビリティ」という言葉が全世界で共通言語化する今、“地球の存続”という大きなテーマがますます身近な問題になってきており、私たち自身も日々考えさせられる毎日を送ってきています。

弊社(アドライト)創業代表の木村は、日本国内で5社の社外取締役として経営に参画してIPOに導いてきた実績がありますが、彼は海外のスタートアップに対しても数多くのエンジェル投資とExit実績をもつ人物です。また私自身も、米国シリコンバレーでのVC投資や米国シリコンバレーのスタートアップでの取締役経験があることから、世界的にも技術力の高い日本の企業と、世界の先端を行く欧米のスタートアップとの事業共創の実現こそが、こうした地球規模での共通課題の解決へ向けて意義があるのではないかと、強く思い始めていました。そのような流れと、冒頭の課題感が重なって、今回のSUITz企画へとつながったわけです」

『SUITz』がもつ独自性

画像:SUITz特設サイトより

では、具体的にどのような点が他の事業共創プログラムと異なるのか。熊谷氏が最初に強調したのが、「あくまでスタートアップが主役だ」という点だ。

「今までの多くの日本国内の事業共創プログラムは大変すばらしいものが沢山ございます。ただ、一部を除けばいずれも国内当事者間での連携に留まるものばかりです。私達が取り組むSUITzの場合、日本の大手企業様をはじめとする事業会社様と、米国および一部欧州で生まれ、既に著名な投資家から高い評価を受けて投資を受けているような有力なスタートアップとのマッチングのみ焦点を当てており、この点がまず大きな特長となっています」

また、事業会社とスタートアップの「マッチング」にKPIがおかれることの多い本領域に対して、冒頭の課題感にあるとおり、しっかりと「社会実装にまで至る」ことがゴールとして定められている点もSUITzの大きな特徴だと、熊谷氏は続ける。

「ゴールはあくまでマッチングを経た社会実装にまで至ること、すなわち“事業共創の実現”です。その為に、事業会社はわざわざコストを支払ってまで、こうしたプログラムに予算をつぎ込むわけです。私達のSUITzは、確かに「マッチング」に最初の話題性が集まりますが、取り組みの焦点は、むしろその後半年〜一年をかけた、しかも異文化同士による「事業共創」「社会実装」実現にまで至るプロセスの伴走支援あるいは実務支援にあります」

さらに、プログラムのメインテーマを「Climate Tech(気候テック)」に据えている点も、昨今のグローバルトレンドに鑑みた魅力的なポイントとなっている。

「Climate Techは、フードテックやアグリテック、クリーンテック、素材化学といった、個別でも昨今注目されている分野が含まれた概念領域です。2018年以降で全世界のClimate Tech投資件数で世界ナンバーワンを記録し、私達SUITzの海外連携パートナーでもある米SOSVもこの表現を使用していることから、私達もこの表現を選んでいます。

また、もう一つ大きな特長点を付け加えるとすれば、SOSVをはじめ、SUITzには米国、欧州で現地の高い知見をネットワークを誇る連携パートナーを擁する点です。これによって、私達主要メンバーだけの脳みそや固定概念に縛られずに、異文化での高い実績者が集まって日本のスポンサー企業や欧米スタートアップの事業化の実利ある支援を目指すことが可能と考えています」

3月16日ローンチイベントの見どころ

3月16日に開催されるローンチイベントは、今夏から今秋にかけて予定されている本格的なBatch 1(仮称)の前段となる、キックオフイベントのような位置づけだという。そのため、「欧米の有力スタートアップが一堂に会し、日本の事業会社の前でピッチを披露する点が最大のみどころ」だと、熊谷氏は強調する。

例えば、ピッチ登壇企業の一社である米国発スタートアップ・ReGrained社は、食品の生産・製造プロセスで発生する副産物を、独自のアップサイクル技術で新たな機能性食材を開発する、B2B2C企業だ。ビール醸造から大量の穀物廃棄物が発生することに着目して創業され、現在は米国農務省農業研究局と共同で開発を進めるアップサイクリング技術を活用しながら、米国のアップサイクル食品業界をリードしている存在である。

また、別の登壇スタートアップであるドイツ発VoltStorage社は、太陽光や風力等の自然エネルギーを、独自ストレージ技術によって24時間安定利用できるようにする次世代再生エネルギーを提供する企業だ。具体的には、リチウムを含まず資源を節約する費用対効果の高いバッテリーソリューションによって、定置用フロー電池エネルギー領域をリードしている存在だと言える。

このような、普段なかなか聞けない海外企業のピッチに触れることができる上に、ピッチ後に個別のマッチングセッションが設けられている点も魅力だ。

「イベントでは、単にピッチ視聴だけで終わるのではなく、ご視聴を頂いた各事業会社等からの視聴者の皆様には、ご要望に応じてピッチ後に各バーチャル個室にて個別にマッチングセッションが可能となります。もちろん、それ以降、SUITzメンバーが実務に近いレベルで伴走支援をしていきます。ですので、視聴だけに終わらせずに、折角の貴重な機会ですので、是非、個別マッチングセッションでいろいろと直接質問をぶつけていただいたり、あるいはご視聴いただいた方の担当部署の方々も交えて後日別途会話を進めていただきたく思います。
とにかくこうした機会は、沢山のステークホールダーのお力添えもあって初めて実現出来るものであり、そう簡単に機会を創出出来るものではありませんので、是非最大限にご活用を頂きたく思います」

イベント概要

xDXは同イベントのメディアパートナーとして、セッションのレポートを配信する予定だ。海外スタートアップのピッチを聞ける貴重なタイミングなので、Climate Tech領域に興味のある方はぜひ参加してみてはいかがだろうか。

《イベント概要》

取材/文:長岡武司

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