中小企業のデジタルトランスフォーメーションの事例から成功させるポイントを解説!

中小企業のデジタルトランスフォーメーションの事例から成功させるポイントを解説!

目次

自社の業務効率化に役立つデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を考えている中小企業は多いのではないでしょうか。デジタルトランスフォーメーションは、市場での競争力を高めたい中小企業にこそ取り組んでほしい施策です。

この記事では、中小企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組むメリットや成功事例についてご紹介しています。中小企業がデジタルトランスフォーメーションを成功させるポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

中小企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組むメリット

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用して人々の生活をより良いものへと変えていくことです。企業の規模にかかわらず、多くの企業で導入されています。

大企業との市場競争を制し、自社の経営を存続・発展させていくために、デジタルトランスフォーメーションは非常に有効な施策です。デジタルトランスフォーメーションに取り組むことによって得られるメリットは主に3つあります。

  • 効率良く業務がこなせる
  • 経営資源の配分を最適化できる
  • リスクマネジメントも可能

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

効率良く業務がこなせる

1つ目のメリットは、効率良く業務がこなせることです。デジタルトランスフォーメーションによって人の手で行っていた業務をデジタル化することができます。特に、膨大なデータをスピーディーかつ正確に処理する業務などは機械の得意分野でしょう。

社内の人材が経営戦略立案や顧客対応などの業務に集中できるので、業務の効率が格段に上がります。少ない人数で業務がこなせれば人件費の削減にもつながるでしょう。

経営資源の配分を最適化できる

2つ目のメリットは、経営資源の配分を最適化できることです。デジタルトランスフォーメーションに取り組むことにより、社内でのデータ共有がスムーズになります。

社内でデータを共有することにより業務を可視化できるので、業務のやり方や予算配分を見直す際に役立ちます。どのセクションに予算を投入すればいいのかがわかりやすくなるのです。経営資源が限られている中小企業にとって、予算の配分が最適化できるというメリットは大きいでしょう。

リスクマネジメントも可能

3つ目のメリットは、リスクマネジメントも可能ということです。AIやIoTなどの導入により、機械やシステムのトラブルや故障が起こりそうな場所をあらかじめ予測することができます。人間では発見できない小さな不具合も見つけてくれるので、製造ラインが止まってしまうというリスクを回避することが可能です。

システム障害や災害に備えてデータ拠点を複数設置するということもデジタルトランスフォーメーションのなせる技です。インターネットがつながっていればどこからでもデータにアクセスできるので、テレワークの推進にも役立ちます。

このように、中小企業がデジタルトランスフォーメーションを導入することで得られるメリットはとても多いのです。

デジタルトランスフォーメーションメリットを活かして成功している中小企業の事例を、次の章から詳しく解説していきます。

中小企業のデジタルトランスフォーメーションの事例

ここからは、デジタルトランスフォーメーションに成功した中小企業の事例を3つご紹介します。それぞれの企業で特色ある取り組みを行っていますので、ぜひ参考にしてください。

日進工業株式会社

日信工業株式会社は、精密樹脂の加工や金型の設計・製作などを手掛けている会社です。製造ラインの生産性を高めるために MCM(Machines Concentrated Machines)システムを開発しました。

MCMシステムによって管理システムと製造ラインのデータ共有がスムーズになったことで、稼働状況のデータ収集が簡単になりました。その結果、効率が悪い製造ラインも把握できるようになり、改善策を講じることで生産性が劇的に向上したのです。

P・O・Pカンパニー株式会社

のぼり旗やのれんなどを製造しているP・O・Pカンパニー株式会社は、従業員の異動をきっかけにデジタルトランスフォーメーションに着手しました。導入したのは、人の代わりにロボットが業務を行ってくれるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)というシステムです。

RPAの導入によって営業部門の社員が5時間かけて作成していた見積もりのうち、3~4時間分の作業が自動化されました。エラーが出た場合のみ人的リソースを投入するというやり方で業務効率化を実現しています。

株式会社ウチダ製作所

自動車向けの金型メーカー・株式会社ウチダ製作所は、地場の金型メーカーやIoTデバイスのメーカーの協力を得て「金型共同受注サービス」を開発しました。

金型共同受注サービスの開発によって、金型メーカーの間でのデータ共有がスムーズになりました。離れた場所にある工場とも連携が可能になり、製造ラインの稼働率がアップしただけでなく納期も短縮できるようになったのです。

自社だけでなく、地場産業のデジタルトランスフォーメーションに成功した事例といえるでしょう。

中小企業のデジタルトランスフォーメーションを成功させるポイント

これまでにご紹介した事例を踏まえて、中小企業のデジタルトランスフォーメーションを成功させるポイントを解説しましょう。ポイントは全部で4つあります。

  • 目標・目的を明確にする
  • 少ない予算から始める
  • 限られた業務から始める
  • 自社にマッチしたツールを導入する

それぞれのポイントについてひとつずつみていきましょう。

目標・目的を明確にする

1つ目のポイントは、目標・目的を明確にすることです。他の企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいるからといって安易に手を出すことはおすすめしません。

デジタルトランスフォーメーションに取り組む目標・目的は、後の章でご紹介するツール選びにも深く関わってきます。どれくらいの期間で、どのような課題を解決したいのかをはっきりさせておきましょう。

少ない予算から始める

2つ目のポイントは、少ない予算から始めることです。そもそも中小企業が投資できる経営資源は限られています。いきなり多額の予算を投じてしまうと、失敗したときに取り返しがつかなくなるからです。

PDCAサイクルを回すことでデジタルトランスフォーメーションの費用対効果を上げることができます。無料期間があるサービスを活用するなど、経営を圧迫しない予算からスタートするようにしましょう。

限られた業務から始める

3つ目のポイントは、限られた業務から始めることです。いきなりすべての業務をデジタル化しようとすると、経営陣や現場の反発を招く恐れもあります。

デジタルトランスフォーメーションは、取り組む業務を限定して行うことも可能です。日常業務から取り入れて、範囲を徐々に広げていきましょう。そうすることで社内の理解を得やすくなり、デジタルトランスフォーメーションに対応した人材も育成することができます。

自社にマッチしたツールを導入する

4つ目のポイントは、自社にマッチしたツールを導入することです。例えば、製造ラインの稼働率を上げたいのか、人的リソースを増やすことなく業務を効率化させたいのかで選ぶツールは違ってきます。

自社のシステムと相性の良いシステムを選ぶことも大切です。最初に設定した目標・目的を達成できるツールかどうかをじっくり比較・検討しましょう。デジタルトランスフォーメーションに精通した人材がいない場合は、費用だけでなくサポート体制の有無もチェックすることをおすすめします。

中小企業のデジタルトランスフォーメーションはスモールスタートで

大企業との競争に打ち勝って市場で生き残る必要がある中小企業にとって、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みは必須といえます。デジタルトランスフォーメーションは少ない予算で限られた業務から始めるスモールスタートが成功のポイントです。

目標・目的を明確にし、自社の抱える課題を解決できるシステムを選ぶことも大切です。デジタルトランスフォーメーションを導入し、企業の経営発展に役立てましょう。

文:xDX編集部 画像提供:Getty images, photoAC

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