音声認識AIが便利!基礎知識と活用事例を紹介

音声認識AIが便利!基礎知識と活用事例を紹介

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「OKグーグル、音楽かけて。」とAIスピーカーに話しかけるだけでリビングに音楽が流れる…。こういった光景はもはや日常のものとなりました。私たちは生活の中で、音声認識AIを自然に使いこなしています。しかし、その仕組みをはじめ、ビジネスシーンで活用されていることを知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、音声認識AIの基礎知識と活用事例を紹介します。

音声認識とは?今更聞けない基礎知識

そもそも、音声認識とはどのような仕組みで、どのような場面で活用されているのでしょうか?

音声認識とは何かを解説

一般的に、人は声でやりとりをしてコミュニケーションを取ります。人間は方言や話し方の癖なども自然に認識し、相手の言いたいことや意味を理解することができますよね。しかし、コンピューターが人間のように人の音声を正しく認識するのは難しいものです。

音声認識は、アプリやソフトを使うことで、キーボード入力やボタン操作に全面的に頼ることなく、人間本位の音声を使った自然なコミュニケーションを目指しています。

音声認識はどのような場面で使われているの?

ビジネスシーンでは、音声認識による自動文字起こしや、英語などの多言語を翻訳する翻訳機が使われています。ほかにも、会議の議事録の記録や、音声メモからテキストへの変換、AI翻訳での海外商談などの場面で活用されています。

一般家庭向けで代表的な製品は、Google Home MiniやEcho Showといったスマートスピーカーです。音声ひとつで、音楽やニュースをかける、照明やエアコンの操作をするといったことは今や一般的になりました。

音声認識には課題もある

現在の音声認識技術のメリットは、入力速度が速い点と、操作性が高い点が挙げられます。音声からテキストへ変換するときも、ほぼ遅れることはありません。そのため、キーボードで文字を打ち込むよりも速くタスクを終わらせることが可能です。また、両手がフリーの状態で、音声で入力できるのも大きな利点で、今後、音声認識によってデバイスやシステムの操作性が飛躍することが期待されています。

このように、便利でなんの問題もないように思える音声認識ですが、実は課題もあります。

・日常会話の意訳的表現が難しい

AIスピーカーに、友達におしゃべりをするような感覚で話しかけても、「すみません、よく分かりませんでした。」といったような返事をされたことはありませんか?このように、私たちが日常会話でよく使うような意訳的な言葉は、現在の音声認識AIには難しいもの。全てを理解して正しく返すことは困難で、生活シーンで自然に活用できるような技術が発達しているとは言い難い状況です。今後の課題は、技術進歩と精度の向上になるでしょう。

・汎用的なプロダクトでは対応が難しいケースも

ビジネスシーンでは、そもそもパッケージ型のソリューションでは対応しきれない場合もあります。例えば導入する企業が独自で使用している専門用語や業界用語などをAIに認識させたいケースなどです。ほかにも、専門性が必要な業務プロセスへの導入や運用を検討する場合も汎用的なプロダクトでは難しいこともあるでしょう。

音声認識の仕組みと関連技術を紹介

ここでは、音声認識の仕組みと関連技術を紹介します。

音声認識の仕組みを簡単に解説

音声認識は「入力→データに変換→テキストへ変換→並びを分析して単語に変換→1つの文として認識」という仕組みになっています。

【1】入力

音声認識AIもコンピューターです。一般的に、コンピューターは最初になにかしらのデータ入力をしなくてはなりません。音声認識の入力データは、人が発した音声になります。

【2】データに変換

マイクを使用することで、音声による空気の震えを波形データなどに変換しています。そのデータから、不要な声やエアコンの音といった環境ノイズを取り除くための処理がおこなわれます。

【3】テキストへ変換

入力データの処理が終わると、音声データをそれぞれの音として認識します。例えば「きのうのてんき」という音声なら「き・の・う・の・て・ん・き」と、それぞれの音ごとに分割して文字データに変換するようなイメージです。

【4】並びを分析して単語に変換

先述した例の場合は、「昨日 の 天気」と変換されます。

【5】1つの文として認識

単語と単語のつながりを分析した後、1つの文として認識する流れになります。この時点でようやく、コンピューターが「昨日の天気」という文を認識できるのです。

音声認識の関連技術にはどのようなものがある?

音声認識には、さまざまな関連技術があり、進化を続けています。

・音声対話

自然言語処理技術を使って、人と機械の自然な対話を目指しています。音声対話は、顧客対応や雑談対応のほか、プロモーションセールス支援といった、幅広い場面で活用されています。

・発音判定

語学の習得などで便利なのが、発音判定です。音素単位で数値化し、声を分析することで、正しいアクセントやイントネーションをサポートします。

・声紋認証

バイオメトリッスク認証で、個人の声の情報を用いています。ものまね声では通用しない、高度な認証セキュリティが叶います。

音声認識の活用事例をチェック

実際のビジネスシーンでは、どのように音声認識が取り入れられているのでしょうか?ここでは、具体的な事例を紹介します。

・AIを活用し、議事録作成業務を効率化

飛島建設株式会社では、AmiVoiceという音声認識を導入後、定例会議の議事録作成の所要時間が導入する前の3割程度になりました。

音声認識により自動でテキスト化された文章を微修正するだけで済むために、業務負荷が軽減されました。音声と認識結果がひも付いているので、修正作業をするときは録音した音声の必要な部分だけを簡単に再生できます。定例会議以外にも、グループミーティングやビデオチャットでAmiVoiceを利用しています。

社内面談の記録は、AmiVoiceがテキスト化した文章を人事部に保管しているそうです。わざわざテキストを修正しなくても、面談の概要は十分把握できるため、メモなどに気を取られることなく、面談に集中することができます。また個人単位では、1対1で話を聞くときにメモ代わりに使っている人もいます。

・AI対話でユーザーの利便性アップ

レオパレス21が展開する「LEO SUPPORT」というコンテンツでは、レオパレス21がこれまで蓄積したデータを元に作られたFAQ(よくある質問)と、AmiAgentというAI対話エンジンを使用し、お客様の質問にAIチャットで自動で回答しています。

入居者からの相談や、問い合わせ、手続きなどの質問に対して、レオパレス21のマスコットキャラクターがフレンドリーに回答します。対話エンジンが、どんどん蓄積される回答を学習することで、より精度が高まるので入居者が求めている回答を素早く提示することが可能です。

・医療現場において文書作成スピードが約66%向上

薬局でも、AmiVoice Ex Pharmacyという音声認識システムが導入されています。

ながつた薬局では、これまでのキーボード入力では、服薬指導文が1時間あたり30枚程度しか入力できなかったのが、音声人力で1時間あたり50~60枚入力できるようになりました。入力スピードがアップしたことで、指導文入力作業の時間が短縮でき、その分ほかの作業に時間あてることが可能になりました。

また、キーボード操作が苦手な人にも音声認識は使いやすくなっています。戸塚薬局ではキーボード入力に慣れていない人の利用頻度が高いそうです。

音声認識を取り入れて生産性をアップしよう

私たちの生活に根付いている音声認識は、今やなくてはならない存在です。声を文字に簡単に変換したり、翻訳をしたりできる音声認識は、ビジネスシーンでも活用されています。議事録やAI対話など、導入形態は企業によってさまざまです。うまく取り入れれば、作業効率や生産性のアップ、顧客満足度の向上が狙えますよ。自社に取り入れることで、どのような効果があるか考えたうえで、是非前向きに検討してみましょう。

文:xDX編集部 画像提供:Getty images

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