Zoomウェビナーって何?特徴とメリット・デメリット、操作方法とは
目次
在宅ワークが増えている今、オンラインでコミュニケーションを取ったり、セミナーを受けたりするのは当たり前の光景になりました。数あるツールの中でも、よく使用するものといえばZoomではないでしょうか。
Zoomでできることはたくさんありますが、ウェビナーという機能はご存知ですか?この記事では、Zoomウェビナーにフォーカスし、特徴や基本操作について解説していきます。
メリット・デメリットも紹介するので、導入の参考にしてみてください。
なお、「DXとは何か?」について体系的にチェックしたい方は、以下の記事でxDX編集長が詳しく3万字で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
▶︎[編集長が3万字で解説]DXとは?注目の背景から行政/民間/生活者への影響、活用技術、推進のポイント、最新トレンドまでを体系的に解説
Zoomウェビナーとは
ここではZoomウェビナーについて説明します。
Zoomウェビナーの特徴
Zoomウェビナーの「ウェビナー」とは、「ウェブ」と「セミナー」を合わせた造語です。
Zoomウェビナーの特徴には、以下のようなものがあります。
・参加人数が多くてもOK
Zoomウェビナーを使用して、オンライン上で行うセミナーは、最大100~10,000人の参加が可能です。参加者の分析やレポートの取得もおこなうことができます。
ほかにも、パネリストと視聴者を簡単に切り替えることができたり、「手を挙げる」アクションや、チャットでの質疑応答もできたりするので、通常の対面セミナーのように双方でコミュニケーションを取ることが可能です。
・いつでも好きなときに見ることが可能
データが記録されているので、視聴者はオンデマンドで見られます。
また、FacebookやYouTubeでライブ配信もおこなうことが可能です。
ほかにも、特別な機器を導入する必要がない、ウェビナーの収益化オプションがある、といった特徴もあります。
WebミーティングとZoomウェビナーは違うの?
この記事を読む人の中には、「WebミーティングとZoomウェビナーって同じじゃないの?」と思う人もいるでしょう。ところが、似ているようで少し異なります。
ざっくり言うと、「利用目的」が違います。
ここからは、WebミーティングとZoomウェビナーの細かい違いについて比較していきます。
・Webミーティングは会議向け
Webミーティングは、Web会議とも呼ばれており、参加者全員が画面や音声を共有しながら、お互いコミュニケーションをとれるのが特徴です。
上司と部下の人事相談といった1対1の面談だけでなく、複数人が所属するチームでおこなうミーティングまで、幅広く対応しています。
双方が顔を合わせて会話することができるので、お客様や取引先とのミーティングや、同じ会社内の人たちでおこなう会議などに向いています。
・Zoomウェビナーはセミナー向け
一方Zoomウェビナーは、主催者であるホストと参加者であるパネリスト、視聴者の3つに分かれます。
開催者側にあたるホストとパネリストは、画面や音声を全体に共有することが可能です。ただ、自由に発言できるWebミーティングと違い、発言するときは開催者側が指定したときに限ります。
開催者側は視聴者が誰なのかを確認できる上に、アンケートや質疑応答を取ることも可能です。
Webミーティングに比べると、一方向で配信することが多くなります。そのため、会議というよりは、講演会や会社説明会、研修といった、双方向のコミュニケーションよりも一度にたくさんの人に説明することが求められる場面に向いています。
Zoomウェビナーのメリット・デメリット
特徴だけを見れば、とても便利なツールであるように思えるZoomウェビナーですが、メリットと同時にデメリットもあります。
・Zoomウェビナーのメリットは場所を問わず参加開催が可能なこと
Zoomウェビナーの視聴者側のメリットは、手軽に参加できることです。
特別な機器がなくても、手持ちのパソコンやタブレット端末、普段使っているスマートフォンなどで視聴できるため、特定の会場まで時間とお金を使って移動して参加する必要がありません。
また、会場を借りておこなう集合型のセミナーだと、指定される席によってはモニターや講演者が見えにくいことがあります。しかし、Zoomウェビナーなら、席による見づらさなどを気にすることなく、快適に参加できますよ。
Zoomウェビナーの開催者側のメリットは、コストを抑えることが可能なことです。
オンライン上で開催するので、大きな会議室やホールを借りる必要はありません。
また、開催当日も受付や参加者への案内が不要のため、人件費を抑えて開催できます。
実際に会場を借りると収容人数の問題も出てきますが、オンラインなので物理的な参加人数の制限をする必要もありません。全国各地に同時配信できるので、集客がしやすいのもメリットになります。
・Zoomウェビナーのデメリットは、環境を整えるのに手間がかかり、参加者の様子が把握しづらいこと
Zoomウェビナーの視聴者側のデメリットはインターネット環境を整えなければならないことです。
電波の弱さや、予期せぬ機器の不調などで視聴できない場合もあるので、視聴する前にしっかり確認しておきましょう。
また、自宅やオフィスなどで手軽に参加しやすい一方、視聴し続けるモチベーションや集中力を保つのも大変です。「コーヒーでも飲もう。」「スマホでメールチェックをしようかな。」など、ちょっとしたことで気が散りやすくなるので、実際の会場よりも離席しがちになります。
Zoomウェビナーを使った開催者側のデメリットは、視聴者が離脱しやすいことです。
集合型のセミナーと違って視聴者の姿が見えず、反応が分かりにくいため、視聴者の気持ちを掴みきれないセミナーで退屈させてしまうことがあります。
視聴者に伝わりやすい話し方や身だしなみ、カメラ写りにも注意して、印象アップを狙いましょう。背景がごちゃごちゃしていると、視聴者の気が散りやすいので、セミナーに不要なものが写らないように、スッキリした壁の前でおこなったり、バーチャル背景や動画を取り入れたりすると離席防止に効果的です。
仮に魅力的な講演であったとしても、配信用の画像や音声が乱れていると視聴者側がストレスを感じてしまうので、配信用の機材や配信環境の質をある程度上げておく必要もあります。
本番で機材の扱いに手間取ると見苦しいので、あらかじめZoomウェビナーの使い方を予習しておくのがおすすめです。
Zoomウェビナーの使い方
ここでは使い方について説明します
Zoomウェビナーの基本操作
Zoomウェビナーはイベント前に事前登録が必要です。基本操作は以下のような流れになります。
・事前登録
ホストは、登録者を自動か手動で承認します。
・登録承認
登録者が承認されたら、ウェビナーの参加者に詳細が記された自動、もしくは手動でメールが送られます。
・ウェビナーをスケジュール設定する
・出席者とパネリストを招待する
・ウェビナーを開始する
Zoomウェビナーの参加方法
Zoomウェビナーの参加方法は以下のような流れになります。
・Zoomのアプリをインストールする
・アカウントを作成する(任意・無料)
・ホストから届いた招待URLのリンクをクリックする
アプリのインストールはあらかじめ済ませておくとスムーズですよ。
Zoomウェビナーにまつわるよくある疑問
ここでは、初心者が抱きやすい疑問について説明します。
Zoomウェビナーは料金がかかるの?
Zoomウェビナーは有料になります。
・参加者100名¥53,800/年/ライセンス
・参加者500名¥188,200/年/ライセンス
など、人数によって値段が変わるので、どのくらいの規模のセミナーを開きたいかを考えて、適したプランを選びましょう。
Zoomウェビナーで録画はできる?
録画機能で録画をすることができます。
配信ソフト・ツールにはさまざまな種類のものがありますが、Zoomなら配信内容を録画する機能があるので、便利です。録画ボタンを押すだけでかんたんに録画できますよ。
Zoomウェビナーで名前変更をするには?
Zoomウェビナーでは任意の名前に変更することができます。
表示されている自分の名前を変更する場合は、参加者リストの名前にカーソルを合わせ、名前の変更をクリックしてください。
もし、自分の名前を永久に変更したいなら、マイプロフィールの確認が必要です。
Zoomウェビナーは大規模なセミナーにおすすめ!
Zoomウェビナーは、少人数の会議などよりも、大規模なセミナーや研修、会社説明会といった場面におすすめです。導入にはお金がかかりますが、セミナーの規模などを考慮して適したプランを選ぶことができます。時間や場所にとらわれず視聴することができる、会場費などのコストを抑えることができる、といったメリットがありますよ。操作方法も難しいものではないので、上手に取り入れてみてくださいね。
文:xDX編集部 画像提供:Getty images