㍿インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所が、電子書籍市場の動向を調査し、電子書籍に関する調査結果を新産業調査レポート「電子書籍ビジネス調査報告書2022」として発行

インプレスグループでIT関連メディア事業を展開する株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小川 亨)のシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、電子書籍市場の動向を調査し、電子書籍に関する調査結果を発表致します。また、本調査結果の詳細は、新産業調査レポート『電子書籍ビジネス調査報告書2022』(https://research.impress.co.jp/ebook2022)として発行し、2022年8月10日(水)に発売いたします(予約受付中)。

本調査は、「出版社」「電子書籍ストア」「取次事業者」「コンテンツプロバイダー」「インターネット広告事業者」「電子図書館サービス事業者」等の主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査、ユーザーへのアンケート等を分析したものです。なお、本調査報告書は電子書籍ビジネス黎明期の2003年に第1号目を発行し、今年で20年目を迎えます。

市場規模

2021年度の電子書籍市場規模は前年比14.3%増の5510億円

2021年度の電子書籍市場規模※1は5510億円と推計され、2020年度の4821億円から689億円(14.3%)増加しています。年度前半は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う外出自粛による巣ごもり消費等により前年度から引き続き追い風であったものの、年度後半は自粛要請が緩和され、外出やリアルの活動も戻り消費行動の変化も見られたことから、落ち着いた状況となりました。

今後、2026年度には8000億円の市場に成長すると予測されます。

図表1. 電子書籍の市場規模予測

※1 電子書籍の市場規模の定義:電子書籍を「書籍や雑誌に近似した著作権管理のされたデジタルコンテンツ」とし、配信された電子書籍(文字もの、電子コミック、写真集、電子雑誌等)の日本国内のユーザーにおける購入金額の合計を市場規模と定義。月額定額制の利用料金やマンガアプリの課金額も含む。スマートフォンの縦スクロールで読むことに最適化された作品も含む。ただし、電子新聞や、教科書、企業向け情報提供、ゲーム性の高いもの、学術ジャーナルは含まない。また、ユーザーの電子書籍コンテンツのダウンロード時の通信料やデバイスにかかわる費用、オーサリングなど制作にかかわる費用、配信サイトやアプリ上の広告も含まない。

2021年度の電子コミック市場規模は4660億円に増加

2021年度の電子書籍市場規模のうち、コミックが前年度から658億円増加の4660億円(市場シェア84.6%)、文字もの等(文芸・実用書・写真集等)が同41億円増加の597億円(同10.8%)、雑誌が同10億円減少の253億円(同4.6%)となっています。

図表2. 電子書籍市場規模のジャンル別内訳

2021年度のマンガアプリ広告市場は横ばいの260億円 

無料でマンガを読めるアプリやサービスの利用が引き続き拡大しています。その一方で、新型コロナウイルス感染症拡大による広告指標の悪化から広告単価は下落しました。また、海賊版サイトや個人情報保護強化による影響も受けています。その結果、2021年度のマンガアプリの広告市場は前年から横ばいの260億円となりました。2022年度は270億円程度と予測しています。

図表3. マンガアプリ広告市場規模

利用率調査の結果

有料電子書籍利用率は19.8%、無料での利用率は増加しているものの有料での利用率は初めて減少に

モバイル(スマートフォン・タブレット)ユーザーに対して、電子書籍の利用率を調査したところ、有料の電子書籍利用率は19.8%となり、昨年から0.7ポイントの減少となりました。一方で、無料の電子書籍のみの利用率は昨年からは1.3ポイント増加して26.1%となりました。

有料での利用率が高いのは男性20代の29.3%、男性30代の26.5%、女性20代の24.1%であり、男女とも20代、30代の利用率が高いです。無料の電子書籍のみの利用率が高いのは、女性10代の41.5%で、女性20代の30.1%、男性10代の28.7%が続きます。昨年調査時よりも有料での利用率が増加している年代は男性40代・60歳以上、女性10代・40代・50代となり、有料での利用率が低下している年代の方が多くなっています。

図表4. 電子書籍利用率の推移

図表5. 性年代別電子書籍利用率

オーディオブックの利用率は8.0%、利用意向は19.3%で、いずれも増加

注目を集めているオーディオブックについて利用経験と利用意向を聞いたところ、「よく利用する」が1.9%、「たまに利用する」が6.1%となりました。両者を合わせたオーディオブックの利用率は8.0%となり、昨年調査から1.9ポイント増加しています。また、「利用したことはないが、利用したいと思う」と回答した利用意向を持つ人は19.3%で、同じく1.4ポイント増加しています。

図表6. オーディオブックの利用経験と利用意向

電子書籍利用者実態調査の結果

有料、無料を問わずに電子書籍を利用していると回答した人に、利用している電子書籍サービスやアプリを聞いたところ、「LINEマンガ」が29.3%で最も高く、「ピッコマ」が28.7%、「Kindleストア」が23.6%、「少年ジャンプ+」が17.9%、「マガポケ」が14.0%で続いています。上位5つのうち、4つがメディア型のマンガアプリとなっています。

図表7. 利用している電子書籍サービスやアプリ名(複数回答、上位20位まで)

※回答総数3575のうち、当該設問の無効回答を除いて集計している

利用している電子書籍サービスやアプリのうち購入・課金したことのある電子書籍サービスやアプリを聞いたところ、「Kindleストア」が33.2%で最も高く、2位に「ピッコマ」が20.0%、3位に「楽天Kobo電子書籍ストア」が18.5%で続きます。

図表8. 利用している電子書籍サービスやアプリのうち購入・課金したことのあるサービスやアプリ(複数回答、上位20位まで)

※回答総数3575のうち、当該設問の無効回答を除いて集計している

電子書籍ユーザーの3割が“WEBTOON”に対して好意的

この1年は日本国内でも韓国発のWEBTOON熱が加速しています。WEBTOONといわれるスマートフォンでの購読に最適化した縦スクロールのカラーのマンガに対する好みを聞くと、「とても好き」「好き」を合わせた好意的な評価は28.7%となりました。「とても好き」は昨年調査から1.8ポイント増加しています。

若年層の方が好意的なユーザーの比率は高く、「とても好き」「好き」を合わせた比率は、女性10代では53.0%、男性10代では37.7%、男性20代では36.6%、女性20代では36.1%と高い比率です。

図表9. 縦スクロールのカラーのマンガに対する好み

調査概要

電子書籍の利用率調査

調査対象   :株式会社フォリウム スマートアンサーの保有するモニター
有効回答数  :11,794サンプル
サンプリング :性年齢階層別スマートフォンでのインターネット利用人口構成比(総務省 通信利用動向調査)に可能な限り整合するように抽出。ただし、年代により回収率が異なっており母集団との乖離が見られるため、比重調整を行った上で分析している
調査手法   :スマートフォン・タブレットのアプリ上でのアンケート
調査期間   :2022年6月16日~24日

電子書籍利用実態調査

調査対象   :上記の利用率調査で電子書籍を利用していると回答した人
有効回答数  :3,565サンプル
調査手法   :スマートフォン・タブレットのアプリ上でのアンケート
調査期間   :2022年6月24日~7月2日

構成・各章の概要

第1章 電子書籍の市場規模

電子書籍の定義を整理。また、電子書籍の市場規模の推移と今後の予測について、より詳細な解説を加えています。

第2章 国内の電子書籍ビジネスの最新動向

国内の電子書籍の最新動向を掲載しています。電子書籍市場を深く理解する上で必要な最新トピックスなど分析を交えながら紹介しています。また、今後の動向について展望しています。

第3章 米国の電子書籍ビジネスの最新動向

米国の電子書籍の最新動向を掲載しています。電子書籍市場を深く理解する上で必要な最新トピックスなど分析を交えながら紹介しています。

第4章 電子書籍ストア/サービスの動向

16の国内電子書籍ストア/サービスについて個票形式で最新動向を掲載。掲載項目は、「特徴・コンセプト」「最新トピックス」「戦略・目標」「各種戦略や施策」「売上動向」「料金モデル・サービス・プラン」「ユーザープロフィール」「課題」など20項目以上にわたり掲載しています。

第5章 モバイルユーザーの電子書籍利用実態

2つのテーマの調査を、モバイルユーザー(スマートフォン・タブレット)を対象にウェブで行い、その結果を掲載しています。

利用率調査では、スマートフォン・タブレットユーザーを対象に、有料、無料の電子書籍利用率や、紙及び電子のマンガ、書籍、雑誌の購読状況等を掲載しています。

電子書籍利用実態調査では、電子書籍利用者の利用実態を詳細に調査。読む電子書籍のジャンル、利用しているサービスやアプリと購入・課金しているサービスやアプリ、電子書籍を読むときや読む場所、電子書籍を読む環境と量、評価、購入・課金状況の6つの分類に分け、合計26問の調査結果を掲載しています。

特別付録

第5章に掲載したユーザーの電子書籍利用実態調査のグラフ・表をExcel形式で収録しています。

調査報告書の製品形態、及び販売に関するご案内

書名 :電子書籍ビジネス調査報告書2022
著 :落合早苗/インプレス総合研究所
発行所 :株式会社インプレス
発売日 :2022年8月10日(水)
価格 :CD(PDF)版、電子版 85,800円(本体 78,000円+税10%)
  CD(PDF)+冊子版 96,800円(本体 88,000円+税10%)
判型 :A4判
ページ数 :298ページ
詳細、ご予約は右よりご覧ください。https://research.impress.co.jp/ebook2022

以上

株式会社インプレス

https://www.impress.co.jp/

シリーズ累計7,500万部突破のパソコン解説書「できる」シリーズ、「デジタルカメラマガジン」等の定期雑誌、IT関連の専門メディアとして国内最大級のアクセスを誇るデジタル総合ニュースサービス「Impress Watchシリーズ」等のコンシューマ向けメディア、「IT Leaders」、「SmartGridニューズレター」、「Web担当者Forum」等の企業向けIT関連メディアブランドを総合的に展開、運営する事業会社です。IT関連出版メディア事業、およびデジタルメディア&サービス事業を幅広く展開しています。

インプレスグループ

https://www.impressholdings.com/

株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

引用元:PRTIMES

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