北九州市と日立が、ハイブリッドクラウド運用を実現する次世代システム共通基盤構築に向けた共同研究を開始

 北九州市(市長:北橋 健治)と株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:小島 啓二/以下、日立)は、このたび、「ハイブリッドクラウド運用を実現する次世代システム共通基盤構築に向けた共同研究」をF/S(feasibility study:実現の可能性を探る調査)として開始しました。

 近年、地方公共団体においては、デジタル技術やクラウドの活用により、行政サービスの改革や業務の効率化などを進めるためのDXに向けた取組が急務となっています。
 北九州市においては、2021年12月に「北九州市DX推進計画」を策定し、12の集中取組項目のひとつとして、情報システムの標準化・共通化に対応するための北九州市システム共通基盤*1の見直しを進めています。

  本研究は、北九州市のプライベートクラウド上に構築した北九州市システム共通基盤について、将来的なガバメントクラウド*2との相互接続運用(ハイブリッドクラウド運用)を想定し、さまざまな調査・研究を実施するものです。具体的には、「北九州市システム共通基盤のテスト環境」と「クラウド上に構築した閉域テスト環境」とを専用線で接続し、情報セキュリティを確保しながら当該閉域テスト環境内で基幹系業務システム(サンプル)を円滑に稼働できるか検証します。また、ハイブリッドクラウド運用を行うための機能設計および検証などを行います。

北九州市では、本研究結果を参考に、最適なシステム統合運用を図る次世代システム共通基盤の基本設計に取組みます。
 日立は本研究を通して、クラウドサービスの拡充に向けた課題の洗い出しを行い、地方公共団体のハイブリッドクラウド運用に向けた取組を今後も支援していきます。

*1  北九州市システム共通基盤:仮想サーバー技術と情報システムの稼働に不可欠な機能(共通機能)の整備により、複数の業務システムを一括搭載し、統合運用管理を行うことで全体最適を図っている北九州市独自のICTプラットフォーム
*2  ガバメントクラウド:デジタル庁が調達するセキュリティ評価制度(ISMAP)のクラウドサービスリストに登録されたクラウドサービス(地方公共団体に提供される予定)
 
1 事業名
 ハイブリッドクラウド運用を実現する次世代システム共通基盤構築に向けた共同研究

2 本研究の概要
(1) 基幹系業務システム・北九州市システム共通基盤のクラウド移行に関する研究
 ①基幹系業務システム(サンプル)をクラウド上の閉域テスト環境へリフトし、システム稼働の可否および課題などについて検証します。
 ②北九州市システム共通基盤における共通機能のリフトまたはシフトを試み、機能性・運用容易性について評価を行うとともに、クラウド上で北九州市システム共通基盤の運用が実現可能か検証します。
 ③ハイブリッドクラウド運用に係る各種クラウドサービスの適用とその必要コストについて試算し、費用対効果について評価します。 

(2) ハイブリッドクラウドを前提とした最適なシステム構成の検討
 ①次世代システム共通基盤の機能実装についての設計検討を行います。
 ②情報セキュリティを確保した上で最適なハイブリッドクラウドにおけるネットワークの設計検討を行います。
 ③ハイブリッドクラウドにおけるシステム運用管理に関する設計検討を行います。

3 実施期間
 2023年3月末まで(予定)

■本件に関するお問い合わせ先
 北九州市デジタル市役所推進室デジタル市役所推進課
 髙尾(担当係長)、廣渡(担当課長) TEL:093-582-2895(直通)、
 E-mail:digi@city.kitakyushu.lg.jp

 株式会社日立製作所 デジタルシステム&サービス統括本部 コミュニケーション戦略本部
 森下 TEL:03-5471-8900(直通) E-mail:koho@itg.hitachi.co.jp

以上

引用元:PRTIMES

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